用務員室の前でクジーに会った。「おやおや、ゴージャスくんは今日確か誕生日だったよね。おめでとう。しかし、誕生日の、しかも休日に、学校で何をしているんだい?」

あなたは「ありがとうございます」と一言返したのち、もえを捜していることを告げる。

 

クジーは「もえさんですか。先ほど、男性と一緒に慌てた様子で学校を出ていきましたよ。男性は大きな荷物を手に持っていたので……捜しているということは、駆け落ちとかですか?男性の方は、完全にもえさんの尻に敷かれた感じでしたが……ちょっとイケメンで、どこかで見たことがあるような?芸能人ですかね?ウチの学校芸能人多くてちょっとワクワクしますよね♪」

 

厚いレンズで瞳の奥は見えないが、クジーは明らかに目を輝かせていた。ゴシップの臭いを嗅ぎつけたのか、単にミーハーなだけか……どちらにしても下手なことは言えないので「俺もよくわからなくて」と言ってはぐらかし、その場をあとにした。

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